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018

寝かす

 

「寝かす」というキーワードが頭から離れない。

 

最近、自分たちの過去の仕事を見つけてくれて、

声をかけてくださることが重なりました。

 

例えば、

2015年に住宅販売会社様から依頼されスタートした、

奈良の家と情報webマガジン「アメカヒヨリカ

ライターさんと共に、奈良の情報発信をしていました。

(現在はおやすみ中)

また、2014-2016年まで3回に渡り開催した

林業とコラボした里山のお祭り、

休日うら山フェスティバル「チャイムの鳴る森

 

毎回5000人以上の方が来場する大型イベントでした。

(これについてはまたいつかブログに書きます)

これらは、まだ株式会社青春になる前の事業で

今の私たちの礎を作ってくれた、

大切な大切な取り組みでした。

 

たくさんの協力してくださる方々と一緒に、

愛情かけて、0から生み出したものです。

 

現在は諸事情でおやすみしていますが、

終了ではなくおやすみ、という形をとっています。

 

改めて見るとアメヒヨはコンテンツ多すぎるし(田村のせい)

編集方法や運営システムも、よりよい形が今は見える。

 

チャイ森も当時運営資金集めに苦労したけど、

林業の未来を身近な里山で「楽しい」から考えよう!

というアプローチは林業業界・社会的にも価値があり、

様々な手法でマネタイズも可能だったと思う。

時間が経過して、時代の流れや自身の成長の

タイミングがぴったりあう時、再び日の目を見る。

 

「寝かす」ことで、旨味が増す。

ワインのように。

 

寝かす(時間をあける)ことで熟成し、

過去を振り返り価値を感じる、こと・もの

 

ここに青春ビジネスの機会があるのでは?

と、最近よく考えます。

 

モノを売っているけど、わたしたちの商品は

モノに付随する「思い出」だと考えています。

写真屋でも飲食店でもなく、思い出屋さんだね。

 

そういえば。

寝かすことで価値を見いだせるるもの、

その最たるものが写真だと思う。

 

例えば家族写真。

撮ってる最中はちょっとめんどくさかったり、

気恥ずかしかったりするけど、後になって

「あの時撮っててよかった」と感じるもの。

 

フィオナ・タン《人々の声 東京》↓

写真は、洋服とかランチみたいに、

その瞬間の欲を満たすものではないけど、

未来のために撮っておくべきだと思います。

 

そして、写真を撮ったら一旦アルバムを閉じ、

寝かしてください。

 

夫婦喧嘩をした時、

こどもが結婚するとき、

大切な人が亡くなった時、

再びアルバムを開くのです。

 

あの頃の、声が、景色が、感覚が、蘇ります。

 

先日京都であるものを目にして、アイデアが。

「寝かす」商品が作れるかもしれない。

キーワードは「過去を贈る」「家族写真のアーカイブ」

まだ何も決まってないけど、商品化できたらいいなあ。

 

いずれにしても、

寝かしても「いい」と思えるものは、

ちゃんと本質を捉えるものでなければいけない。

 

アメヒヨでもチャイ森でも、テクニックはさておき、

価値あるものを作っていたんだと、改めて思う。

過去の自分たちに教えられること。

 

この2つの取り組みは現在冬眠中だけど

またいつか…という思いも心にあります。

(同じ形にならなかったとしても)

 

とまっていたものを動かすのは、熱量。

これしかない。

 

みなさんも、未来の自分のために

何か寝かしてみてはいかがでしょうか!

 

それではまた来週。