RAWで撮ってみよう!(ちょこっとLightroom)
今日は予告通り、ちょこっと写真教室シリーズ。
RAWデータと、RAWデータを現像するソフトウェア
Adobe Lightroomについてお話します!
ちょっと待って、RAWってなに?Lightroom??
という初心者の方のための「ちょこっと写真教室」
(カメラ中級者〜は今日のブログはジャンプです!)
最初に断っておくと、今日の記事は
残念ながらLightroomの使い方ではありません〜。
blog内で纏めるのは至難の業なので、ご了承ください♡
興味がある方は青春写真教室へどうぞ(笑)
(下写真は8月の写真教室Lightroom編の授業の様子)
【RAWデータとJPEGデータ】
一眼レフやコンデジなどで撮影するときに、
RAWとJPEG、2つの記録形式が選べることをご存知ですか?
私たちカメラマンの多くはRAWデータで撮影しています。
◯データ容量も軽く、汎用性の高いJPEG
写真に適した画像形式で、カメラ内部の処理装置が、
色味・WB・コントラストなどの調整を行い
生成・圧縮されたデータ形式。
J汎用性が高く、PCやスマホで閲覧したり、
お店でプリントすることができる手軽さを持ち、
容量が軽いのでSDカードやHDを圧迫しません。
◯高画質、補正に適したRAW
撮影時の光の情報を、カメラ内部で調整せずに
そのまま保持してSDカードに記録するデータ形式。
色味・WB・コントラストなどの調整を、
画質を劣化させることなく行うことがが可能。
ただし、専用のRAW現像ソフトを使わないと
写真の閲覧、プリントができない。
ざっくり言っちゃうと、
色づくりをカメラ内でやるかPCでやるか
の違いですね。
RAWデータは撮影後にホワイトバランスや色の微調整が
できるので撮影に集中できる、
というのが最大のメリットだと個人的に思っています。
下2枚の写真をご覧ください。
RAW現像前の元データと色調整後のデータです。
スライダを左右に動かしてみてください。
(左がbefore、右がafterです)
写真の仕上がりの雰囲気がまったく違うでしょう?
【RAW撮影、どうやって始めるの?】
①カメラ側の記録画質をRAWに設定する
②RAW現像ソフトを用意する
これだけです!
①カメラの設定
一眼レフなどのカメラのメニュー欄に
「記録画質」「画質モード」の項目があります。
左側のL/M/Sがjpegデータで、右側がRAWデータです。
(RAW+の部分はRAWとJPEGの同時記録)
設定を「RAW」にするだけでカメラ側の準備OK、
今日からあなたはRAW使いです!
②RAW現像ソフト
パソコン(またはタブレット)とRAW現像ソフト
があればRAW現像の環境はできあがりです。
RAW現像ソフトは各カメラメーカーの純正ソフトと、
サードパーティー社製のソフトがあります。
その代表格がAdobe Lightroomです。
カメラメーカーが提供するRAW現像ソフトは
原則そのメーカーのRAWデータしか現像できませんが、
LightroomはどのカメラでもRAW現像が可能です!【Lightroom ClassicCCでできること】
<<<<<現像機能(明るさや色の調整)
<<<<<高度な写真管理機能(写真セレクト)
<<<<<ちょっとしたレタッチ機能(ごみ取り,肌の調整など)
僕は特に「写真管理機能」がお気に入り。
フラグ、星マーク、カラーラベルで管理し、
たくさんの写真の中から好みの写真を
セレクトする作業が快適に行えます。
他にもテザー撮影やプリント機能など、
多くの機能が備わっています〜。
【プリセット最強!】
Lightroomを使う写真愛好家のみなさんの中で、
Lightroomが手放せない!と思っている方。
「プリセット」の存在が大きいのではないでしょうか?
Lightroomに搭載されたプリセットを使うと、
ワンクリックでフィルムを交換するように、
写真の色味や雰囲気を変化させることができる
という優れもの。
みなさんのカメラに搭載されている
「ピクチャースタイル」「ピクチャーコントロール」
のように、写真の色味を着せ替えできます。
プリセットにはたくさんの種類があり、
自分で作成することも可能です。
一番上写真が、色を調整していない元データです。
こちらは細かい調整項目は触らず、
Lightroomに入っているプリセットを使用しています。
(3枚目のみタムラが適当に作ったプリセットです)
それぞれ、印象も違いますよね。
「ライトルーム プリセット」でググってみると、
世界中の人が作成した、有料/無料の
たくさんのプリセットがあります。
ゲットすると自分のPCで使うことができます。
例えば、こんなサイトとか…
お気に入りのプリセットに出会えるといいですね♪
【Lightroom3つのプラン】
ここまで読んでくれた根気強いあなた。
「RAWで撮ってみようかな?」
「Lightroomが気になる!」
とLightroomのwebサイトを訪れると、
3つのプランで確実に迷います(笑)↓
Lightroomは毎月利用料を支払うサブスクリプション制。
結論から言います。
パソコンでLightroom Classic CCを使い、
たくさん写真を撮る人は、迷いなく真ん中の
フォトプラン(980円)を選んでください!
写真データをクラウドで保存する、
主にipadなどのタブレットを使い、
かつ撮影枚数が少ない人は、
左のLightroomプランでもいいと思います。
3つのプラン、どう違うの?
使えるソフトが違います。
(あと、クラウドに保存できる容量が違う)
Lightroomプラン(左)はLightroomCCのみ。
おすすめのフォトプランはLightroom Classic CC、
LightroomCC、Photoshopの3つのソフトが使えます。
Lightroom Classic CCとLightroomCC??
なんじゃそりゃ!!
今から説明しますので慌てないで。
ここまで言及しませんでしたがLightroomには、
Lightroom Classic CCとLightroomCCの2種類があります。
名前が似てますが、少し内容が違うのでご注意を。
(下に続く)
【LightroomCCとLightroom ClassicCCの違い】
●Lightroom classic CC
→ブラウザにログインして使うPCデスクトップ版
・たくさんの写真データを扱える、無制限
・オリジナルデータはローカル(外付けHDなどに画像を保存)
・すべての機能が使える
●Lightroom CC
→スマホやタブレットのアプリ(デスクトップ版もある)
・ 機能は限定的(ただし、通常仕様の機能はほとんど使える)
・Lightroom ClassicCCと画面構成や操作方法が違う
・データは基本ネット経由でクラウドに保存
・PC、スマホなどと連携して操作が行える
簡単にいうと、2つのソフトの違いは
写真をどこで(PCかクラウド)保存するか?
が一番の大きな違いと言えるでしょう。
タムラはたくさんの写真を扱うので、
Lightroom classic CCを使うんですね。
(たまに旅先でipadでLightroomCCも使いますが)
【RAW現像で大切なこと】
僕はよく、RAW現像を料理に例えます。
カメラで撮影する行為は、素材を獲得すること。
Lightroomは、その素材を料理すること。
新鮮な野菜や魚の方が、よりおいしくいただけます。
逆に鮮度の落ちる野菜でも、一流のシェフなら
なんとか食べれるように調理できるかもしれない。
素材(撮影)も料理(RAW現像)も
どちらも同じくらい大切なんです。
RAW現像で心がけることは2つ。
①目的地を決める
撮影段階で何に感動してシャッターを切ったか?
自分の写真の強み、弱みはどこか?
を確認しながら目的地を決めます。
例えば
・周辺光量が少し落ちてる(弱み)
・配色、構図のバランスがいい(強み)
など。
強みと弱みを理解した上で写真現像の
ゴール(目的地)を決めて調整を加えていきます。
目的地を定めず(わからず)に調整してゆくと、
間違いなく迷子になっちゃいますよ〜。
②ちゃんと撮影する
・確実にピントをあわせる
・ブレのない写真を撮る(最低SSは確保できているか)
・光を捉える
・シーンに応じた構図が決められる
・適切な露出
・被写体や周囲への配慮
そんな当たり前のことをちゃんとやること。
Lightroomは魔法みたいにあなたを助けてくれるけど、
「いい写真」やはり撮影時に決まります。
以上この2つを気にかけて、
RAW撮影にチャレンジしてみましょう。
このブログ自体が、何だかLightroom推しみたいに
なってますがAdobeの回し者ではありません(笑)
各メーカーが提供する無料ソフトでもいいし、
他の有料ソフトでもいいと思います!
大切なのは、自分の写真を見つけること。
写真がそうであるように、
RAW現像も終わりのない旅のようなものです(笑)
チュートリアルで勉強したり、
ユーチューブや教則本などもありますので。
それでは、超超長くなってしまいましたが、
本日のちょこっと写真教室おわり。
近日中にLightroom講座(入門編)も開催予定です。
それではまた来週!