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024

ボロボロの家、買いました(仮)

 

ある日、明日香さんからLINE

「いい土地見つけたから見てくる」

 

その数日後、仮申し込み10万円の手付金を支払ったと。

暴走?機関車、明日香さんと僕の父の名コンビの仕業です。

 

家の中もろくに見てない僕は、

住宅ローンの仮申込み書に言われるままにサイン。

この時点で、まだ不動産屋さんにも会ってません(笑)

 

そして、あれよあれよと言う間に、

奈良県の田舎、平群(へぐり)という町に

ボロボロの平屋を買うことになりました。

 

見ての通り現状とても住めるような物件ではないので、

中はほとんど、とっかえなきゃいけない。

 

そして、住宅ローンは経営者にはとても厳しく(笑)

多く借りれないので、できる範囲で直していくことに。

 

よくて10年、住めればいいかなと思った。

 

『永遠に完成しない』というコンセプトは

ナナツモリとおんなじです(笑)

 

家はボロボロだけど、周りに家もなくポツンとひとつ。

近くに鈍行電車がゆっくり走り、裏はいちごのハウス、

田んぼと畑にかこまれ、小さな神社もあって、

生駒山と信貴山を一望できる、風の通る場所。

 

「ここからは、きっと月が綺麗に見える」

 

理由はそれだけで十分な気がした。

最初の明日香さんのLINEから、

契約まで10日くらいでしょうか。

 

ひとつの場所に縛られない生き方をしたいので

積極的に家を購入する予定はなかったのですが、

この場所に引き寄せられたので買ってみました。

(安月給の僕でも借りれる安い物件だったのも、ある!)

 

僕は原則神戸に住んでるので、

たまに帰る奈良がこんな場所ならいいなと思えた。

 

色々な暮らし方や生き方がある。

先のことなんてわからないし、わかろうとも思わない。

いつも、今を生きている。

 

そういえば、昔原付バイクを買いに行ったはずの

明日香さんが、小さな車を買って帰ってきたのを思い出す。

理由は「ナンバーが自分の誕生日と同じだったから。」

 

人生はそんな風にできている。

様々な変化や驚きを、楽しみながら受け入れながら

生きていけばいいとおもう。

 

風に吹かれて。

 

とはいえ、実際の話、

そもそも住める状態になるのか??(笑)

お金絶対足りないし!(笑)

 

ぼくも正直わかりませんが、例え住めなくても

「最悪家の中でテント張ればいいか」と話しています。

 

そして近い将来、

青春は不動産事業に参入しようと考えています。

数年前から構想を温めてきて、

明日香さんは昨年宅建の免許を取得しました。

 

散らかったようにみえる、様々な青春事業。

その点を繋ぎ、面にする事業になると考えます。

 

見捨てられた空き家にもストーリーがある。

そのバトンを渡し、再生させる事例を

自分たちでも作っていこうと思う。

 

この経験が、いつかのお客さんの役にたつと思ってます。

 

ナナツモリもチャイ森を開催した陽楽の森も、

2年前の卒展会場の廃倉庫も、

社会からは忘れられた場所でした。

 

「まだまだ、やれるよね」

と命を吹き込む作業が一番ワクワクする。

 

メガネの地味な女の子が、ふとした瞬間

メガネを外した時「ドキュン!」ってなる漫画のやつ。

我々青春チームがテンションあがるのはそんなパターン。

 

万一、無事に家として機能することができるなら、

みなさんぜひ遊びに来てください。

 

それでは、また来週。