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038

平屋、その後

 

奈良の家、その後です。

 

大量の残地物を処分したのち、

「屋根作業を我々でやろう」と意気込んで

話を結んだのが034の記事。

このように散らかり放題の室内(BEFORE)

そして、年末にmy studentのシマ兄さん(屋根職人)

監修の元、これまた2人の生徒さんに手伝ってもらって

屋根を剥がす作業に取り掛かったのですが…

 

想像を絶する作業量で、

素人の仕事では一向に進まない。

 

鉄板をサンダーで切って、バールでカバーを剥がし、

ボルトの釘を一本づつ抜き、

そこからようやく力技で屋根を剥がせる。

 

なまった体ではまったく戦力にならず、

半日かかって屋根1枚しか剥がせなかった。

こりゃ無理だ、諦めるか…な演技をしてくれたみんな。

 

昼過ぎには顔面蒼白な素人な我々。

あまりにも無力、力不足。

 

結論。

セルフでの屋根の設置、断念しました。

 

シマ兄さんは最後までやってくれようとしたのだけど

泣く泣くプロにお願いすることに。

 

駆けつけてくれたカミソンにクボッチ、ありがとう!

ふたりに天使が舞い降りますように。

やってみて、体を動かしてみてわかること。

何事も経験ですね。

 

屋根に登らなかったらこの大変さ、わからなかった。

「なんで屋根の施工費こんな高いの?」

なんて、口が裂けても言えません。

 

そりゃかかるよ、この作業なら。

平屋の高さですら、梯子に登ると怖いもの。

 

職人さんを改めて尊敬しました。

 

あと、屋根に登ってわかったこと。

 

屋根からの景色がとっても綺麗だということ。

信貴山、生駒山、二上山に葛城山まで見えた。

 

これぞthe人生。

あと、あと。

作業してるシマさんが超かっこよかった。

これもある意味収穫。

 

いつも「夜撮りおじさん」って言ってごめんね。

そして、屋根はいったんstayして。

年明けにプロの解体屋さんが来てくれて、

スケルトンにしていただきました。

ゴミの山だったボロボロの家、

天井を抜くと予想以上にかっこよかった。

そして、思ったよりも広い。

(今だけやと思うけど)

 

ここから工務店さんにお願いして、

空間を作っていく工程に入っていくのだけど

間に入ってくれる現場監督がいないので、

間取り、素材、寸法、

内装デザインはすべて自分たちで。

 

屋根材、床材、天井の材、

ユニットバスやキッチンの調達、

すべて施主支給なのでしっかり考えないと。

 

さて、どうしたものか?

 

卒展の作品制作過程で、いつも生徒さんに言う

「目的地決めずして、撮影なんてできないよ」

 

言葉のブーメランがかえってくる。

 

コンセプトなく間取りも素材も決められないぞ。笑

さて、お金はたりるのでしょうか。

そもそも、ちゃんと住める家になるのでしょうか?笑

びんぼっちゃまみたいに半分だけになるかも??

 

限られた予算の中でどこまでの空間が作れるのか。

いろんな「うまくいかないこと」を楽しみながら

試行錯誤しながら進めていきたいと思います。

 

春までには出来上がるのかな?

まったく先のことはわかりませんが、

また進捗を報告しますね。

 

失敗したりしながら、好きなことして、

わがままな人生を生きさせていただいてます。

とりまくすべてのことに感謝して。

 

1月17日、神戸。